日田そぞろ歩き
豆田と隈は、歴史薫る日田の中で最もその色合いを濃く残したところです。
叙情あふれるこの界隈を、しばしそぞろ歩きをしてみましょう。
江戸時代の町割りが残る豆田町
慶長6年(1601年)、小川光氏が丸山城を築城の際、城下町として建設された「豆田町」は、江戸時代初期から天領(徳川幕府の直轄地)となり、九州の経済、文化の中心として栄えました。碁盤目の町並みには、旧家や資料館が建ち並び、近世後期の町人・商人町の面影を色濃く残す貴重な地区です。そのため、平成16年に重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。
上町通り(うわまちどおり) | 御幸通り(みゆきどおり) |
草野本家 | 天領日田資料館 | 豆田町 |
天領日田おひなまつりの発祥地である草野本家は、県内最古の商家で、主屋が国の重要文化財に指定されています。
[開館時間] |
天領日田資料館では、町人文化が発達した時代の書画や古文書などが展示され、天領時代の歴史を伝えています。
[開館時間] |
国指定重要文化財にも指定されている長福寺など、天領時代のおもかげを残す粋で、優雅で、風情ある建物が、今も建ち並びます。
日田市観光協会 |
薫長酒蔵資料館 | 廣瀬資料館 | 咸宜園(国指定史跡) |
江戸時代の酒蔵を利用した薫長酒蔵資料館では、酒造りの道具などを展示しています。併設されるショップでは、清酒や焼酎など様々な人気のお酒が購入できます。
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咸宜園を創設した廣瀬淡窓と、その弟で大実業家である久兵衛の生家。淡窓と久兵衛の足跡と廣瀬家の貴重品が展示されている。
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儒学者・廣瀬淡窓が開いた江戸時代の日本最大の私塾である咸宜園(国史跡)では、偉大な人物を輩出した淡窓の教えにふれることができます。
[住所] [入場料] |
日本丸館 |
国有形文化財の木造資料館。明治時代に販売・使用していた機械や医薬品、生活用品など興味深い品々が見学できます。
[住所] |
懐かしい町並みと人情あふれる隈町
隈町は清流・三隈川(みくまがわ)の河畔に温泉旅館が建ち並び、周辺には往時の町人文化を彷彿とさせるものが数多く残っています。
原次郎左衛門味噌醤油蔵 | 小鹿田古陶館 | 日田祇園山鉾会館 |
明治32年創業の味噌・醤油醸造元である原次郎左衛門味噌醤油蔵では、店舗での購入に加え、ラムネと味噌、醤油の工場見学ができます。
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小鹿田古陶館では、窯元でもなかなか見られない古陶が見逃せません。
[住所] |
京や上方で丹念に作られた「見送り」は、当時では珍しい舶来のラシヤ地に、小判をつぶして金泥にし、こよりによった金糸で刺繍をほどこすなど、裕福な日田商人たちのパワーが感じられます。ユネスコ無形文化遺産にも登録された「日田祇園の曳山行事」で巡行する山鉾6基や見送幕などを常設展示しています。
[住所] |
亀山公園 |
温泉街から三隈川の中洲に浮かぶ亀山公園への散策など、この町では日田温泉に泊まってゆったりとした時間を楽しむのが魅力です。 |